横浜から東海道線で1時間の「湯河原」は、お隣の「熱海」と県境を挟む神奈川県西の温泉街です。
最近は移住を検討するサーファーなども多いと聞きますが、今回は少し大人な雰囲気を味わえる温泉旅館でのワーケーションをと思い、明治時代から続く伝統ある「富士屋旅館」に滞在した様子をお届けします。
「湯河原 富士屋旅館」の概要
JR湯河原駅前から出る「奥湯河原」行のバスは本数も多く、宿の最寄りの「公園前」バス停まで15分ほど、そこから徒歩2分で「湯河原 富士屋旅館」に到着です。温泉街を流れる「藤木川」を渡る赤い橋の先に、趣のあるたたずまいの建物が迎えてくれます。
「富士屋旅館」の敷地内には、有形文化財にも登録された「旧館」と離れの「洛味荘」に加え、最近フルリノベーションした「新館」があります。
建物内に入った瞬間に、伝統ある温泉旅館に来た非日常感に包まれます。
チェックインを待つ間に出されるおしぼりと、美味しいお菓子とお茶に、スタッフの方々の心配りあふれるホスピタリティを感じることができます。
ワーケーションプランの紹介
富士屋旅館のワーケーションプランで滞在できるのは、新館にある洋室で、1泊9,000円で「デラックスツイン」に1名から滞在が可能です。
今回は1泊1名10,000円の「エグゼクティブツイン」を2名で利用させて頂きました。
2泊以上の連泊での素泊まりが基本ですが、のちほど書くようにチェックインの際に申し出れば、夕食と朝食も追加注文が可能です。直前の予約状況次第では「1泊での利用も相談可能」だそうですので、詳しくは富士屋旅館にお電話で問い合わせしてみてください。
窓際でくつろげます 大型のソファでゆったり 無料のお水2本と大型テレビ 高級感ある洗面台 室内はシャワーブースのみ トイレも広々 広くゆったりした「エグゼクティブツイン」
冷蔵庫は少し小ぶりで、冷凍スペースも無いため、多めのお酒や氷などを入れておくのは難しそうです。
ただ、徒歩5分ほどで、コンビニのような「コミュニティ・ストア」や、日本酒などの品揃えが豊富な酒店「なだや」もあるので、数日間の滞在でも、買い出しには困らないと思います。
フロントにワーケーションプラン用の夕食メニューが用意されていて、敷地内にある食事処「瓢六亭」または個室内でも食べることができます。
今回は私とパートナーの2名でしたので「季節の懐石お弁当(2,500円)」と、「うな重 並(2,800円)」を注文して、美味しく頂きました^^
季節の懐石お弁当 うな重 並
大浴場は新館の1階にあり、小ぶりながら天井が高い開放的な雰囲気の浴室です。
とても清潔で高級ホテルのような雰囲気で、ゆったりと湯河原の温泉を楽しむことができます。
気になるワーク環境は?
お部屋は広く快適なため、個室内でのワークが中心になるかと思います。
WiFiの速度は、平均して80Mbps前後で快適なレベルです。
特に気になるデスクは、短時間の作業なら支障が無いしっかりしたものです。
ただ、肘当ての関係でデスクとチェアの距離が少し遠くなるため、連泊で長時間の利用をする場合は、より机の近づける「ビジネスチェア」に交換ができるオプションがあると、さらにワーケーターにやさしい仕様になると思います。
ホテルのスタッフさんにお聞きしたところ、受付の横にあるロビーでもPC作業などはして大丈夫とのことでしたが、他のお客さんのチェックインやお食事での利用もあるため、あまり落ち着かないかも知れません。
またホテル内で、他にワークできそうな共用部は見当たりませんでしたが、できれば趣のある旧館や離れにもワークスペースを設置して頂けると嬉しいと感じました。
他の選択肢としては、最近近くの「万葉公園」内にオープンした「湯河原惣湯」の2階にあるコワーキングスペースがあります。営業時間内であれば無料で誰でも利用可能で、カフェも併設されているので、気分転換に使ってみてもいいかも知れません。
玄関テラス コワーキングスペース
「万葉公園」には、川沿いを散策できる遊歩道もあり、小さな滝や森の緑で、気分をリフレッシュできます。
お仕事に集中して疲れたら、少し坂道を歩きながら自然を感じ、汗を流して、また温泉に入るようなワーケーションも、きっと創造性や生産性を高めることにつながると思います。
少しきつい階段 自然を感じる水の流れ 熊野神社
周辺の飲食店情報
宿での食事も可能ですが、ワーケーションで連泊をするなら周辺の飲食店も事前にチェックしておくことをオススメします。
富士屋旅館の近くには、イタリアンや定食、ラーメン屋さんなど、徒歩5分以内に飲食店の選択肢も比較的多くあります。
今回は店内の雰囲気も素敵な「ラピーニャ湯河原」さんで、パスタランチを頂いてみました。フォカッチャや冷製スープ、サラダもついて、お得で美味しい、イタリアンレストランでした!
「湯河原 富士屋旅館」の施設レビュー
湯河原駅からバス便ですが、本数も多くアクセスは良いと感じました。
チェアについては、より仕事に適したものも選択できると星5になりますので、少し残念。
コスパについては、通常は食事付きで1泊2名で1人3万円~の高級感のある温泉旅館に、素泊まりとはいえ、1泊9,000円からでお試し宿泊できるというのは、大きな魅力だと感じました。
自分らしい「隠れ家」を見つけるために
ワーケーションの1つの魅力は、周辺の自然環境を味わいながら、温泉や食事を楽しみつつ、創造的で生産的なアウトプットを目指すような「仕事に集中できる環境」を手に入れられることです。
自分専用の別荘などは、なかなか簡単に手が届きませんが、この「湯河原 富士屋旅館」のような場所は、自分だけの「隠れ家」を探す大人にとって、最適な選択肢となり得る場所だと感じました。
あなたもぜひ、このような「大人の隠れ家」を探す「お試し滞在型ワーケーション」の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?