三浦・油壺温泉 ホテル京急油壺 観潮荘 ~初めてのワーケーションにオススメの近場の温泉宿~

2020年から始まったテレワーク勤務が続く日々も丸2年を過ぎ、在宅勤務が続く中で、若手や働き盛りの世代の間で、気持ちが沈み、意欲が減退してしまう「コロナうつ」と呼ばれるような状況が広がっていると聞きます。
そんな中、働く人々の「ウェルビーイング」を確保する手段として、ワーケーションへの注目がさらに高まっているように感じます。

そこで今回は、ワーケーション先として人気の「近場の温泉宿」としてオススメの三浦市「油壺温泉」での2泊3日の「温泉ワーケーション」滞在の様子をお届けします!

京急線で「三崎口駅」に到着

神奈川ワーケーションNavi編集部のある桜木町駅から、横浜で京急線に乗り換えて約1時間で、三浦観光の出発点となる「三崎口駅」に到着します。

よく見ると三崎”口”駅が「マグ”ロ”」になっています(笑)

駅前からは「バス」「タクシー」「カーシェア(タイムズの車が近くに2台あります)」「レンタル自転車」など、さまざまな2次交通手段が用意されています。事前にこちらの「三浦COCOON」のサイトを確認しておくと、オススメのアクティビティや交通手段などの情報が充実して、滞在や移動の計画を立てるのに便利です。

今回の滞在期間中は、三浦地区の対象エリア内を無料で周遊できるという、nearMe社の「スマートシャトル」のサービスが実証実験を実施していましたので、駅から宿泊先までのシャトル便を前日予約しておきました。
(この記事の公開時点では、サービス提供は終了していると思いますが、ワーケーション先での先進的な2次交通手段の提供例としてご紹介します)

前日までにスマホアプリで予約

時間より少し早めに、駅前ロータリーにお迎えに来てくださっているのが見えました。
ただその前に・・・

6人乗りワゴンでの相乗りシャトルサービス

複数泊するワーケーション滞在では、お部屋で過ごす時間が長いので、飲んだり食べたりするものを多めに買い出ししておくのがオススメです。毎回「外食」では、お金的にも厳しいですからね。
今回は、バス乗り場の前にある「セブンイレブン」での買い出しと、タクシー乗り場の前の「観光案内所」での現地情報収集をして、予定の時間に相乗りシャトルに乗車させていただきました。

「お試しOtell」でホテル京急油壺 観潮荘にチェックイン

駅から宿までは、バスと徒歩なら20分ほどの距離ですが、スマートシャトルで15分で到着し、15時過ぎに、滞在先である「ホテル京急油壺 観潮荘」にチェックインです。

今回の取材は、仕事環境が整ったホテルや旅館が探せる予約サイト「Otell(オーテル)とのコラボでの滞在です。
首都圏周辺を中心に、ワーケーションにぴったりの宿泊先が掲載されていますので、ご覧になってみてください!

ワーケーションに適したホテルを探せる「Otell」

ただ「いきなり平日4泊5日で、月~金曜日までワーケーション滞在するのは、ちょっとハードルが高いな…」という方には、まずは平日2泊3日から体験できる「お試しOtell」がオススメです。

まずは2泊3日からお得にワーケーション滞在をお試しできます!

お試しOtell」キャンペーンは今年3月末までとなっていますが、運営元のガイアックス社によると、4月以降もリニューアルして継続の予定だそうですので、期待しましょう!

また、ワーケーション滞在で課題となる「チェックインできる15時まで」と「チェックアウト後の10時以降」に、お仕事できる場所に困る問題も、オプション料金を払えば「アーリーチェックイン」「レイトチェックアウト」を選択できる宿泊先が増えることを強く希望したいと思います!!

テレワーク環境の整ったお部屋でワーク開始

チェックイン後は、さっそくお部屋に移動し、お仕事の準備に取り掛かります。
滞在した「102号室」は、定員6人の大きなお部屋で、1人でのワーケーション滞在には十分すぎるくらいの広さ。窓の外はオーシャンビューで、目の前に広がる小網代湾と相模湾、そして広い空をしばし眺めて味わいます。

奥の壁際には、お仕事用のデスクとチェアがセットしてあり、ライト電源タップも設置されています。
Otellに掲載されている宿には、ワーケーターに必要なテレワーク環境がしっかり準備されており、安心して予約できる点が大きなメリットだと言えます。

テレワークに適したデスクチェアを個室内に完備

またOtellの予約ページには、実際に現地で計測した「客室WiFi」や「ロビーWiFi」などの実効速度をはじめ、準備されているデスクのサイズや有線LANの有無など、ホテルワークに必要なスペック情報が詳細に記載されている点も、ワーケーターに寄り添った情報提供の姿勢だと感じました。

各宿泊先の予約ページには、詳細なスペック情報を掲載

実際に、宿泊した室内で計測したWiFi速度は、下り100Mbpsほどが出ており、滞在中に通信環境の不安を感じることは一度もありませんでした

早く安定したWiFiは必須

また細かい点ですが、複数泊の滞在のために水や食べ物を買ってくる場合、部屋に設置してある「冷蔵庫のサイズ」は意外と盲点になりがちですが、こちらのお部屋では、小型ながらも十分な収納容積があります。
建物は少し古いですが、個室内の浴室やトイレも清潔で、快適に連泊できる環境が整っています。

ただ、観潮荘の館内は階段移動が多く、残念ながらバリアフリーにはなっていません。
フロントからお部屋までは、階段の上り下りもありますので、ご自身のサブディスプレイを持ち込むなど、大きめの荷物をお持ちの方はご注意ください。

やっぱり温泉は最高!!

室内でのワーク準備も終わり、次に向かうのは、もちろん温泉大浴場です!
この「油壺温泉」は、実は2年前の2020年に、親会社である京浜急行電鉄が地下1,514mから掘り当てたばかりの新しい温泉なのだそうです!
泉質は「ナトリウム‐塩化物温泉」で、地殻変動などが地中に閉じこめられた海水に、周囲の地層や海藻・草木などが溶け込み「化石海水」となったものが源泉となっていて、保湿性が高く、肌にうるおいを与える「フミン酸」という成分を多く含み、「美肌の湯」として知られています。

露天風呂が気持ちいい温泉大浴場

男湯にはドライサウナがあり、外気浴や休憩ができるチェアも用意されています。
ただ水風呂が無いので、屋外シャワーの1つは水シャワーにしてほしいところ。

サウナの温度は90℃で、しっかりと発汗でき、サウナ好き男性にもオススメです。
最近は女性サウナーも増えていることから、女湯はミストサウナなのは少し残念です。

2泊3日の滞在中、サウナ3セットx2回、温泉は10回ほど入らせていただきました。
おかげで、ビデオ会議や原稿執筆、事業企画書の作成など、かなり多くの仕事を持ち込んでいたにも関わらず、心と身体の疲れを取りながらワークができたと思います。
やはり温泉ワーケーションは最高ですね!

夕食は「活魚レストラン 潮彩」で

17時まで集中ワークして、夕暮れ時の露天風呂を楽しんだあとは、夕食タイムです。
浴衣のままで行けることから、初日はホテル内に併設されている「活魚レストラン 潮彩」にしました。
(滞在した時期は、神奈川県内に「まん延防止等重点措置」が適用されており、レストランでの注文は18:50がラストオーダーになっていました。ご自身で予約される際には、営業状況をご確認ください。)

メニューの詳細はホームページにありますが、例えばこんな感じです。

定食の他、アラカルトでも注文できます

三浦半島と言えば、やっぱり「マグロ」!!
ということで、板長一押しの「三崎の刺身定食」を注文しました。

マグロがうまい!!!

このマグロ、本当に甘くてトロける美味しさで、ちょっとした寿司店で食べたら5,000円は下らないくらいのレベルです。これがこんなにリーズナブルに味わえるとは、さすがは本場!
本当にオススメですので、油壺にお越しの際には、ぜひお試しください!!

お隣の「キャンプパーク」はワーク可能?

観潮荘の隣にあった「京急油壺マリンパーク」は2021年9月末に閉館し、その跡地が新たに「京急油壺温泉キャンプパーク」として今年1月24日にリニューアルオープンしました。
そこで現地を訪問し、アウトドア環境でのワーケーションの可能性についてチェックしてみました。

入り口の建物は受付の「ゲート棟」に

平日の日中はキャンプ宿泊者以外も入場できる公園のようになっているので、ペット連れの方でも「さんぽ見学」なら無料で入ることができます。

正面の「ゲート棟」を入ると、スタッフの方々がいる受付スペースになっていて、明るい笑顔で迎えてくれます。
反対側はテントの横をマグロが泳ぐというシュールな展示が目を引きます。(冷暖房の効いたスペースが有効活用されていない気もしますが・・・)

ゲート棟を抜けると、場内マップがあり、敷地内に「ドッグラン」や「キャンプサイト」などが配置されています。

取材は平日の夕方でしたが、車で来てテントを張り、大きな犬と一緒にドッグランで楽しく過ごされている利用者さんもいらっしゃいました。
BBQも出来る焚き火サイトも気持ちよさそうで、こんなところでキャンプしながらワーケーションというのも楽しそうだなと感じました。

しかし、運営スタッフさんにお聞きしたところ、残念ながらこのキャンプパークではWiFiサービスは提供しておらず、今後も予定はない、とのことでした。。
自身でモバイルWiFiなどを準備するという方法もありますが、やはり施設として提供してほしいところです。

パークの一番奥のエリアにある「しおかぜ校舎」は、展望台も併設ですが、現状の悪天候時の避難場所だけでなく、テレワークも可能な環境に整備してもらえたら、コワーキングスペースのように活用も可能かもしれません。

それが難しければ、せめて受付スタッフさんの居る「ゲート棟」にある休憩コーナー周辺の未活用スペースにでデスク・チェアを置き、WiFi接続が可能なエリアとして提供してもらえれば、お隣のホテルのチェックイン時間までを、ここでワークしながら過ごすという提案も可能になると思いました。京急の関係者のみなさま、ぜひともご検討ください!!

滞在2日目も「温泉」と「ワーク」三昧

ワーケーション2日目も、朝から温泉を楽しみつつ、前日に宿近くの「小網代のドイツパン屋」さんで買ったパンと持参したプロテインドリンクで軽めの朝食を済ませました。

続いて資料作成や会議の準備、朝9時からのZoom会議などをこなした後、気分転換と運動も兼ねて宿の近くを散策してみることに。
駐車場の裏から海岸に降りる坂道があり、きれいな波打ち際に出ることができます。

海辺で少し体操したあと、坂を登って宿に戻り、また資料作成ワークに集中。
少し煮詰まったら温泉でリセットしと、オンとオフの間を自分のペースで行き来できることが、温泉宿でのワーケーションの最大のメリットかなと思います。

もろもろのお仕事をこなし、お昼過ぎに少し時間が空いたので、再びスマートシャトルを当日予約して三崎漁港へ。
以前にも何度か来たことがあるので土地勘はあるのですが、残念ながら営業休止中のお店も多かったため、早く日常が戻ることを願いつつ、ここでは町並みの雰囲気が分かる写真だけをアップしておきます。

外出から宿に戻って、また温泉(笑)
その後、夕方まで3本のZoom会議が入っていましたが、ワーケーション中であることを伝えるために、あえて「浴衣姿」でオンライン会議に参加してみましたが、会議のスタートがとても和やかな雰囲気になり、これもワーケーション先からお仕事をする効果の1つだと感じました。

温泉の効果でお肌は絶好調!!

こんな会議風景が当たり前になり、経営者やフリーランスはもちろん、会社員でも好きな場所でワーケーション滞在しながら、より創造的になれる働き方が定着する日が来るまで、ワーケーションNaviの活動を続けて行こうと思った2日目でした。

「ホテル京急油壺 観潮荘」の施設レビュー

ホテル京急油壺 観潮荘のレビュー
立地条件・アクセス
 (4)
デスク・チェア環境
 (5)
WiFi/ネット環境
 (5)
設備充実度
 (4.5)
コストパフォーマンス
 (4.5)
バケーション的な魅力
 (4)
総合評価
 (4.5)

京急三崎口駅から通常はバスと徒歩でのアクセスですが、都内からも横浜からも来やすい距離感です。
Otellがサポートして準備されたデスク・チェアやネット環境などは、ほぼ満足で高評価。
バケーション面では、温泉に加えて、キャンプ施設でのテレワークも可能になれば、さらに価値が高まりそう。
総合評価は4.5になり、ワーケーションに慣れた私でも十分に満足できる滞在でした。

油壺で初ワーケーションに挑戦してみませんか?

この温泉宿には、きれいな建物も、ルームツアー動画を公開したくなる豪華な居室も、インスタ映えする撮影スポットもありません。
しかしここには、気持ちの良い天然温泉とサウナが、安心してテレワークできるお部屋が、新鮮で美味しいマグロがあります。
Otellを通じてリーズナブルな価格で予約する平日2泊3日の滞在を、私は「初めてのお試しワーケーション」に興味がある方々に、自信を持ってオススメします