「massxmass関内」で本を片手にお散歩ワーケーション ~働く・遊ぶ・暮らすが隣接する「馬車道・北仲」~

横浜の馬車道・北仲エリアは、横浜市役所の新市庁舎やタワーマンションなどの大規模再開発が進み、住民や働く人が増えている注目の街です。
その近辺には、赤レンガ倉庫や象の鼻パーク、大さん橋などの有名観光地や、横浜開港から続くシルク貿易の歴史を伝えるビジネス街が隣接しています。

massxmass関内(マスマスかんない)は、東日本大震災の当日にオープンし、多くの起業家の卵たちを送り出してきた起業支援拠点であり、シェアオフィス・コワーキングスペースとして地域に根ざしたコミュニティー活動を展開されています。

オープン10周年にあわせて、みんなでつくる本屋さん「LOCAL BOOK STORE Kita.」をスタートさせたとのことで、編集部で体験利用とインタビュー取材をしてきました!

みんなでつくる本屋さん「LOCAL BOOK STORE Kita.」とは?

「地域とつながるシェアオフィス」「チャレンジする人を応援する」をコンセプトに、コワーキングスペース、シェアオフィス、ワークショップスタジオを一つにしたコミュニティプラットフォームとして10年目を迎えたmassxmassは、みなとみらい線の馬車道駅から徒歩3分とアクセスもよく、会員になるとコワーキングスペースとシェアオフィスを365日24時間使用することができます。またコワーキングスペースはドロップイン利用ができるのも魅力的です。(2021年6月時点ではコロナの影響でホームページからの事前申込制

mass×massに入ってすぐに目に入るのは木製の壁一面の本棚です。

入り口からワクワクが止まりません

1区画ごとにオーナーさんがいる本屋さんだそうで、店長さんイチオシの本が並べられ、その場で購入もできますし、ワークスペースまで持って行って読むこともできるそうです。本が大好きな私にとっては夢のような空間で、15分くらいは本棚に釘付けになっていました。まだ空いているスペースが多いのですが、これから店長さんがさらに増えて壁中が本でいっぱいになる日が楽しみです!

私の一番お気に入りの本屋さん

木の温もりを感じる素敵なコワーキングスペース

本棚を満喫し、次はワークスペースにお邪魔します。入り口には木製の扉が設置されていますが、スタッフさんがいる受付はカウンター式でかなりオープンな雰囲気です。
一日利用の料金をお支払いし、利用者専用のカードキーを受け取って中へ入ります。

こちらのカウンターは一枚板でできているようです

中へ入ると、やはり全体的に木製の作りとなっており、木のぬくもりと間接照明の優しい明るさが、アットホームな空間を演出しています。

大きな窓があるので昼間は間接照明だけで十分明るいです

コワーキングスペースには様々な種類のデスクがありますが、まずは入り口付近にある机とベンチの席で作業開始しました。受付で受け取ったカードキーにWiFiの接続情報が書いてあり、ネット環境も高速でスムーズに使用することができました。

取材したのは平日の午後でしたが、その日は利用者さんの人数が多い日だったようで、グループで相談している方や電話をしている方、息抜きでスタッフさんとの会話を楽しんでいる方など、mass×massでの多様な過ごし方を目にすることができました。少し賑やかな雰囲気でしたが、無音よりも多少の声や作業音が聞こえている方が心地よい私にとっては快適な空間でした。

木製の家具に癒されます

仕事に集中できる静かな環境も!

周囲の音が気になる方や静かな空間で作業に集中したい際には、ガラスの壁を挟んだ奥のエリアを使用することをお勧めします。

集中スペース

ガラスの壁一枚挟んだだけでかなり雰囲気や空気感が変わります。一人当たりの机の面積がとても広く、椅子もオフィス用なので長時間の作業でも快適に過ごすことができそうです。

さらにその奥には「TENTO」と呼ばれるエリアがあり、メンバーの方が自分のオフィスとして利用しています。TENTOは神奈川県西部の「山北町」の間伐材で作られているのですが、初めは何もない状態から、入居者の方々が自分の好みに合わせて壁に黒板を設置したり、机を増やしたり、植物を置いたりと、自分だけの空間を作り出します。私も中を見学させていただきましたが、それぞれの空間が個性にあふれていて、まるで秘密基地のようなワクワクするエリアで、仕事のモチベーションにも繋がりそうです。

間伐材を活用した「TENTO」

ドロップイン利用ができる1階には、そのほかにも電話やWeb会議用の個室ブースや会議室もあり、多様な働き方や、様々な場面に対応することができるコワーキングスペースとなっています。
2階はメンバ専用のシェアオフィスになっているそうで、会議や動画配信ができるスペースもあるそうです。

スタッフさんの笑顔がつなぐ人の輪

mass×massで過ごしてみて思ったことはスタッフの方と入居者の方、そして1日利用の方が皆さんとても仲がいいということです。私自身、初めて利用するコワーキングスペースに少し緊張しておりましたが、入り口で本に夢中になっている段階で女性のスタッフさんが声をかけてくださり、その後もmass×massを案内をしてくださったり、今回の体験利用と記事化の相談に乗ってくださったり、とてもお世話になりました。そのスタッフの方は利用者さんに「あなたに会いに来ているんだよ」と言っていただいたことがあるようで、確かに「仕事しに来る」だけではなく「人に会いに来る」という利用者の方の様子を何度も目にしました。これは関内周辺に数多くあるコワーキングスペースの中でmass×massが持っている大きな強みの一つなのではないでしょうか。

右からスタッフのもりかわさん、ほりごめさん、おかやまさん

代表の森川さんは「コワーキングなので仕事をしに来る方はもちろん、横浜に何気なく遊びに来た方にも立ち寄ってもらえたら嬉しいですね。kita.という本屋さんを通じてあたらしい切り口の横浜と出会う、ガイドブックに載っていない場所などをご紹介できる案内所のようになれたらいいなと思っています。 街歩きにぴったりの本を探しつつ、気軽な雑談をしに来てもらえたら嬉しいです。」と話していらっしゃいました。

廃棄布やハギレをアップサイクルした「anohiクッション」

ここまでmass×massのこだわりをたくさん見つけてきましたが、一番印象に残ったのは、ベンチに置かれているクッションがアップサイクルで作られたモノだということです。本来ならば捨てられてしまうはずだった素材が作り出す、世界でたった一つのデザインからも優しさが伝わってきます。さらに、こちらのクッションは横浜をイメージしたデザインになっているようで、モノが持っているストーリーやこだわりが大好きな私はmass×mass滞在中で一番興奮した瞬間でした。

海や赤レンガ倉庫などを連想させるデザインです

「anohiクッション」については、こちらのmassxmassさんのnoteでも、詳しくご紹介されています。

スタッフさん、利用者さん、そして地域の方のこだわりがたくさん詰まっている空間だからこそ、言葉以外の方法で自分を表現することができ、話も弾み、人と人が繋がる素敵なコワーキングスペースになっているのだと思います。また、利用者の方からは「飾らずにフラットに来ることができる」という声をいただくそうで、馬車道・北仲というロケーションがいい意味で緊張感をほぐしているのだと思いました。

本を片手に” 歩こう、よこはま。 “

馬車道・北仲エリアや関内周辺には、お手頃な価格のホテルなどの宿泊施設も充実していますし、massmassから徒歩圏内には、大桟橋や赤レンガ倉庫、山下公園などもあるので仕事の合間の気分転換も充実すること間違いなしです。

赤レンガ倉庫のお隣の芝生の公園

massxmassで集中してお仕事した後、スタッフさんに周辺のオススメスポットを聞いて、LOCAL BOOK STORE kita.で出会った本を片手に、横浜のベイエリアの風景の中でお散歩ワーケーション
もしこの街を気に入ったら、周辺には豪華なタワーマンションから、比較的リーズナブルなワンルームやシェアハウスまで、さまざまなタイプの住居の選択肢がありますので、思い切って「開港の地に移住」という選択肢もアリなのでは無いでしょうか?

夜の大桟橋は私も大好きなスポットです

massxmass関内の施設レビュー

最後に今回の体験を星5段階で評価します。

「massxmass関内」のレビュー
立地条件・アクセス
 (5)
デスク・チェア環境
 (5)
WiFi/ネット環境
 (4)
設備充実度
 (5)
コストパフォーマンス
 (3)
バケーション的な魅力
 (5)
総合評価
 (4.5)

アクセス:みなとみらい線の馬車道駅から徒歩3分なので星5です。
(注:出口からの距離です。改札からは5分少々かかると思います。)
デスク・チェア環境:使用する席によって異なりますが、広い机やオフィス用のチェアがあり、数日間に渡る業務でも快適に過ごせると思うので星5です。
WiFi/ネット環境:特にストレスもなく使用できていたので星5です。
設備充実度:レストランやカフェ、宿泊施設は併設されていないので星4です。
コストパフォーマンス:お得さを感じる料金ではないので星3ですが、会員価格だけではなく、1日利用の価格設定があるのはありがたいです。
バケーション的な魅力:周辺には1日では堪能しきれないほどの観光スポットがあるので星5です。
総評は4.5とかなりの高得点でした!

馬車道・北仲エリアは、キラキラとおしゃれで最先端なみなとみらいのお隣にあり、もう少し人間らしさを感じたり、貿易で栄えていた港の街並みの名残りを感じられる落ち着いた場所です。
観光目的ではなく「働く場所や住む場所の候補」として、変わりつつあるこの街の中をお散歩しながらワーケーションしてみることで、新たな本や人とのつながりを探してみるのはいかがでしょうか?