ワーケーションについて知るためのオススメ書籍5選

いまやワーケーションに関する情報は、インターネットやSNS上にあふれ返っていて、「どれが本当に信頼でき、役に立つ情報か分からない」という声を耳にすることがあります。
そこで今回のコラムでは、「ワーケーションについて知るためのオススメ書籍5選」として、ワーケーションを実践するワーケーターや、受け入れる側の自治体・事業者、そして従業員をワーケーションに送り出す企業関係者に、ぜひ読んで頂きたい本を5冊ご紹介します。

【書籍①】どこでもオフィスの時代 人生の質が劇的に上がるワーケーション超入門

どこでもオフィスの時代
人生の質が劇的に上がるワーケーション超入門

タイトルに「ワーケーション超入門」とある通り、自らワーケーションを実践し、また受け入れ側として、長崎県五島市を舞台に多くの現場経験を重ねてきた、鈴木円香さんたち「一般社団法人みつめる旅」の知見やノウハウが多く盛り込まれています。
「ワーケーション思考で人生の主導権を取り戻そう」という筆者たちのメッセージに共感するかどうかで、自分自身が「ワーケーションに向いているかどうか」が判別できると思います。

本書の中盤以降には、先進的に活動しているワーケーターたちに事例が豊富に紹介されています。さまざまなスタイルでワーケーションを実践する中で、先駆者たちがどんなライフスタイル・ワークスタイルを選択してきたかが理解でき、ご自身の希望に合うロールモデルがきっと見つかることでしょう。

後半には、ワーケーターを受け入れる地域や事業者、自治体へのメッセージも入っており、著作家・山口周さんによる序文やコラムも秀逸で、ワーケーションに関わる全ての方々に、一度は読んで頂きたい1冊です。

【書籍②】ワーケーション企画入門 選ばれる地域になるための受け入れノウハウ

ワーケーション企画入門
選ばれる地域になるための受け入れノウハウ

タイトルの通り、ワーケーションの「受け入れ側」となる地域や事業者、自治体の方々に向けて書かれた書籍のため、かなりニッチな内容ですが、その分、ワーケーションに関する重要なポイントをまとめて学ぶことができる1冊です。

日本型ワーケーション」と呼ばれる形態が広がってきた経緯や背景を解説したあと、それが今後、「ワーケーション2.0」として、どのように展開してゆくかを予測し、受け入れ側としての対応のキモを分かりやすく提案してくれています。

著者である関西大学社会学部の松下慶太教授の専門はメディア論、若者論、コミュニケーション・デザインで、デジタルノマドやコワーキング・スペース利用者の実態を調査されている、日本のワーケーション研究の第一人者です。

本書の中盤以降は、ワーケーションの受け入れ側の事例が数多く紹介されており、自身の立場に近い事例を知る入り口として有益だと思います。

【書籍③】Discover Japan2021年3月号「ワーケーションが生き方を変える?地域を変える?」

Discover Japan2021年3月号「ワーケーションが生き方を変える?地域を変える?」

2021年3月に刊行された雑誌で、国内でワーケーションが広まってきた初期の事例が、美しい写真と共に紹介されています。「働き方」や「移住」など、ついつい難しく考えてしまいがちなワーケーションについて、まずは気楽にページをめくりながら、「ここに行ってみたい!」と直感的に感じられるような出会いのきっかけになるかも知れません。

日本全国ワーケーションガイド」では、ワーケーションに適した全国のコワーキングスペース宿泊施設、ワーケーション向けの便利なサービスなど、入門編の情報がコンパクトに紹介されています。

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【書籍④】ワークスタイル・アフターコロナ 「働きたいように働ける」社会へ

ワークスタイル・アフターコロナ 「働きたいように働ける」社会へ

前述の「書籍②ワーケーション企画入門」と同じ、関西大学の松下教授の前著で、ワーケーションが注目されるきっかけにもなった、2020年7月の菅官房長官(当時)による「ワーケーション」普及に関する言及以降、新型コロナウィルスの流行の中で大きく変化した「ワークスタイル(働き方)」の現状と今後について考察しています。

コロナ禍の中で大学生活や新入社員時代を過ごしたZ世代たちを「リモート・ネイティブ」と定義し、彼らが置かれている現状を分析し、生きている世界を解説しています。

また「オフィス」や「会議」「通勤」など、これまでのワークスタイルで当たり前だった要素が、アフターコロナで大きく変化しつつある状況について、分かりやすくまとめてくれています。

ワーケーションというものは、あくまで「働き方・暮らし方の選択肢の1つ」ですので、その前段にある社会情勢の変化を理解し、自らに合ったワークスタイルを考える材料を提供してくれています。

【書籍⑤】ベンチャー・スタートアップ企業の労務50のポイント

ベンチャー・スタートアップ企業の労務50のポイント

横浜に事務所を構える「ワーケーション社労士」こと、特定社会保険労務士の岩田 佑介さん著作です。
メインテーマは「上場を目指すベンチャー・スタートアップ企業の労務担当者の方が「1冊目に読む入門書」」ですが、ご自身の経験も踏まえて、企業がワーケーション制度を含む新しい労務管理制度を導入する際のポイントや注意点などを、分かりやすく簡潔に解説してくれています。

人事・労務担当者向けの専門書ではありますが、ベンチャー企業だけでなく、大企業や中堅企業でワーケーション制度の導入に頭を悩ませている方にとっても、示唆に富む内容だと思います。

世界初!?「ワーケーション専門書店」はじめました!

今回ご紹介した5冊は、ワーケーションについて学ぶ方々にオススメしたい書籍です。
もちろん、オンラインでも購入は可能ですが、まずはぜひ、手にとって立ち読みしてみて頂けるように、私たちの活動拠点である横浜「ワーケーション専門書店」をオープンさせました!

小さな「ワーケーション専門書店」

ブックマンション」と言って、棚ごとにオーナーがいる本屋さんの1区画で、みなとみらい線 馬車道駅から近い北仲通にあり、以前ご紹介したコワーキングスペース「mass×mass関内フューチャーセンター」内の「LOCAL BOOK STORE kita.」に、2022年6月1日にオープンしました。

「massxmass関内」で本を片手にお散歩ワーケーション ~働く・遊ぶ・暮らすが隣接する「馬車道・北仲」~

今後も書籍のラインナップを拡充して、「ワーケーション関連の本なら何でも揃う書店」を目指して頑張りますので、ぜひ横浜にお越しの際にはお立ち寄り来て下さい!