利用者目線で役立つワーケーション情報を神奈川から発信します!~「神奈川ワーケーションNavi」立上げに込めた想い~

このたび「神奈川ワーケーションNavi」を新規オープンいたしました!
スローガンは徹底的に利用者目線で本当に役立つ情報を発信するワーケーション専門メディアです。

本コラムでは、2021年5月時点のワーケーションを取り巻く社会環境を見つめ、その課題を考えながら、当サイトが何を目指して活動してゆくかについてまとめてみたいと思います。

ワーケーション推進はポジショントーク?

2020年から続くコロナ禍の影響で、加熱していたインバウンド観光の需要が消滅しました。それを少しでも穴埋めをしようと、観光・宿泊業界の方々は必死になってワーケーションを推進し、平日を含む長期滞在に焦点を当てた施設の改修や、ツアープランの立上げなどで必死で盛り上げようとしているように見えます。

また国や地方自治体は、観光・宿泊事業者の支援と同時に、都市部から地方への移住のトレンドをチャンスと捉え、関係人口の増加から移住への流れを作る入り口として、働きながら地域との関わりを深めるワーケーションを多額の補助金や公共施設の提供などで後押ししています。

横浜市在住の私は、自らもほぼフリーランス的な一人社長として、湘南エリアや沖縄などで、数日~1週間程度のワーケーションを実践する日々を過ごしてきました。しかし、現状のままではこの素晴らしい働き方のスタイルを多くの方に楽しんで頂くことは難しいだろうなぁと感じていました。

現在のワーケーションブーム?は、明らかに業界や地方自治体のポジショントークで、ユーザー不在の感が否めません。検索エンジンで「ワーケーション」と画像検索すると、ビーチやプールサイドでノートパソコンを開く写真が出てきますが、このような感じでワーケーションを実践している人などいません!(笑)

「ビーチでパソコン」は真のワーケーションの姿ではない

一般企業は「まだ様子見」の状態

ワーケーション関連の事業者(主に旅行関連やコワーキング施設運営者、地方移住仲介者)たちは、一般の企業が自社の従業員向けにワーケーション制度を取り入れるモチベーションとして「最近は若者の採用や雇用の維持のために、また在宅勤務が続く中での社員への福利厚生やメンタルヘルス対策として、ワーケーション導入を検討する大企業が増えつつある」と主張しています。

確かにそういう側面もあると思います。ワーケーションが心身の健康に大いにプラスに寄与することは私も体感的に理解しています。しかしその場合でも、企業側のスタンスはあくまで「テレワークの就業場所として、自宅やサテライトオフィス以外の観光地などでの執務も『認める or 禁止しない』程度」が精一杯なのではないでしょうか?

なぜなら特殊な研修や出張でないかぎり、社員分のワーケーションの滞在場所での旅費や移動交通費を企業側が負担することはあり得ないと思うのが普通の感覚で、ましてや家族が同行する場合、それは当然、自己負担を前提としているはずだからです。

このことから、一般企業は積極的にワーケーションを推進することに関してはまだ様子見の状態だと言えそうです。

従業員は自費の旅行中に仕事がしたいか?

翻って社員の立場として、わざわざ一人または家族の分の旅費や交通費を自己負担してまで、リゾートや観光地に移動して宿泊している貴重な休暇中の時間の多くを、どこででもできるテレワーク業務に充てたいと思うのでしょうか?
せっかくなら、その時間は仕事は完全に忘れて純粋にバケーションを楽しみたい!と思うのが当たり前と思う私の感覚は、もう古いのでしょうか?

確かに業種によっては「連続した休みが取りにくいので、業務を途絶えさせないためにも、ワーケーションは必要」という意見もあるかも知れませんが、それはむしろ働き方改革として、計画的に連続1週間程度の休みを取っても支障が出ない体制の構築にコストをかけるべきなのではないでしょうか?

そう考えると、いま語られているような、企業で働く従業員にまでワーケーションが広がるというのは幻想にしか思えず、それによってメリットを得られる関係事業者のポジショントークと考えるのが当然の帰結だと思います。

「ワーケーション」はバズワードだからすぐに消える?

そのような状況を見た方々の中は、「ワーケーションなど一時の流行りでバズワードだから、『プレミアム・フライデー』や『サマータイム』の議論のように、きっとすぐに忘れられて消えていると思う」というご意見もよく耳にします。

ちなみにWikipediaによると、バズワードとは・・・

バズワード(英: buzzword)とは、技術的な専門用語から引用したり、それを真似た言葉で、しばしば、素人がその分野に精通しているように見せるために乱用される、無意味だが、かっこいい、それっぽい言葉のことである。 また、特定の期間や分野の中でとても人気となった言葉という意味もある。

バズワード – Wikipedia

と定義されています。

確かに昨今の乱用ぶりから、もう来年くらいにはワーケーションという言葉を聞く機会も減ってしまうのかもしれません。
仮にそうだとすれば、私が体感してきたワーケーションという働き方、またはライフスタイルの素晴らしさがこのまま簡単に忘れされてしまうことはあまりに残念ですし、もったいないと考えるようになりました。

我々が目指す「利用者目線の情報発信」とは?

以上のように、ワーケーションを取り巻く動きは、ほとんどがサービス提供事業者および国や自治体などの行政機関主導のものであり、そこには「利用者の視点」が決定的に欠落していると思います。

ワーケーションで泊まるなら、こんな部屋が使いやすい

そこで当サイトは、徹底的に利用者目線で本当に役立つ情報を発信するワーケーション専門メディアとして、まずは地元の神奈川県内でのワーケーションの状況改善を目指して、サイトを立ち上げることにしました。

具体的に、以下のようなコンテンツを、できるかぎりタイムリーにお届けしてゆければと計画しています。

神奈川ワーケーションNaviが目指す発信
  • 神奈川県内の宿泊施設や観光施設、コワーキングスペースなどを体験取材し、5つ星で評価
  • さまざまな立場からのワーケーション情報を発信(例:「若者」「学生」「会社員」「個人事業主/フリーランス」「夫婦」「親子」「独身」「おやじ」「趣味」「副業」「移住」等)
  • ワーケーション関連の最新ニュース紹介を、神奈川からの視点でコメント解説
  • ワーケーション実行時のTIPSやお役立ちグッズなどを紹介
  • 県内の企業が導入している先進的なワーケーション勤務制度を紹介
  • 神奈川在住「ワーケーションの達人」を取材し、そのライフスタイルや楽しみ方のコツを伝授

これまで自社メディアを一度も運営したことが無い素人集団による、おぼつかないスタートではありますが、神奈川県内およびワーケーションに関わるさまざまな動きを取材・考察し、勇気を持って発信してゆきますので、温かい目で見守り、応援していただければ幸いです!

ぜひ「神奈川ワーケーションNavi」のこれからにご期待ください!!